MUUGIの超極細メリノウールについて
MUUGIが採用している、希少な超極細毛のメリノウール。
冬のニットでおなじみのウールですが、実は極細のメリノウールはとても高機能で、肌にも体にも嬉しい繊維なのです。
MUUGIの超極細メリノウール生地(14.5マイクロン・Super180's)について
一般的に、ウール糸の繊維の細さはマイクロンという単位で表しますが、数字が小さいほど繊維が細く上質で、しなやかになっていきます。
たとえば、羊の毛は19~24マイクロン、エクストラファインメリノは18.5~19.5マイクロン、カシミヤは14~16マイクロン程度のものが一般的に流通している細さと言われています。
今回MUUGIで使用したのは、14.5マイクロン(Super180's)の繊維。つまりカシミヤと同等もしくはそれ以下の細さ。
市場で見かけることがかなり稀で、見かけたとしてもコートやストールなどの高級衣料品に使われていることがほとんど。インナーとして採用されることは極めて珍しい素材です。
なぜなのか?
それは、、生地の値段が高すぎるという理由が一番大きいのかもしれません。
でも、この糸から生地を作ってくれた生地工場さんの言葉が印象的でした。
「こんないい生地は、皮膚の一番近くに触れるものに使わなきゃもったいない。」
そう、逆にインナーにこそ使わなければもったいない、この生地でインナーを作ろうとわたしたちは思ったのです。
「これ、ほんとにウール?」と思ってしまうような、今まで触ったことのない心地よさを、ぜひお試しいただけたら嬉しいです。
メリノウール100%天竺シリーズの生地
メリノウール100%フライスシリーズの生地
メリノウールの特長
高機能な天然繊維メリノウールがもつ嬉しい特長をいくつかご紹介します。
1.保温性、断熱性にすぐれている
ウールの繊維は、大気中の湿気を吸収して熱を発生させます。
さらに、ウールの天然のクリンプ(縮れ)があたたかな空気の層を作り、周りの冷たい空気から肌を離して体を温かく保ちます。メリノウールは特にこのクリンプ(縮れ)が一般的なウールよりも細かく絡み合いやすいため、断熱材としての機能によりすぐれています。
2. 吸湿性・放湿性にすぐれている
ウールは「冬の素材」というイメージが強いかと思いますが、実はメリノウールは「天然のエアコン」とも呼ばれ、温度・湿度調節機能にすぐれているためオールシーズン着用可能な素材です。
その秘密は、繊維の表面にある「スケール」という細かいうろこ。汗をかいたときは、このスケールが不快な汗を吸って外に逃すことで、蒸れを抑え、衣服内を快適な状態に保ってくれます。ウールの吸湿力は、コットンの2倍、ポリエステルの30倍あると言われており、汗をかいたあとの急激な冷えを緩和してくれるのです。
体温の変化に反応し、寒い時は温かく、暑い時は涼しい。とても高機能な繊維です。
3.防臭・抗菌効果
ウールは天然の防臭・抗菌効果があり、汗やバクテリア、不快なにおいがこもるのを防ぐ効果があります。
高い吸放湿性のおかげで皮膚の表面をさらっとした状態に保ち、バクテリアの繁殖やにおいの発生を抑えるうえに、嫌なにおいを繊維内に閉じ込めて洗濯の際に一気に放出してくれます。
だから、化繊やコットンの服に比べて洗濯の頻度を抑えることができ、旅行や運動時にも最適です。
(実際にアメリカなどでは、メリノウールを使った「数週間洗濯しなくてよい」というコンセプトの服を打ち出しているブランドもあるようです。)
4.肌にやさしい
ウールはチクチクしてかゆくなる、、肌が弱いと着られない、、そんなイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
実は最近の研究では、細い繊維のメリノウールは湿疹やアトピー性皮膚炎の患者さんに治療効果をもたらすことが示されています。
アメリカ及びオーストラリアで行われた実験で、17.5マイクロン以下の細さのメリノウールを素肌に直接着用することで、湿疹やアトピー性皮膚炎の症状が軽減するということが明らかになりました。
MUUGIのウールは14.5マイクロンという超極細繊維。
一般的な太さのウールではチクチクを感じられるという方にも、一度お試しいただければと思います。
5.地球にやさしい
ウールは100%天然で、再生可能な繊維です。廃棄されると、土壌中の微生物によってすばやく生分解されて土に還るため、土壌や海への悪影響がなく、地球環境にやさしいといえます。
さらに、前述の防臭効果のおかげで洗濯の回数も抑えられることも、環境へのメリットにつながります。
上記のウールのもつ嬉しい特長について、詳しくは下記の「ザ・ウールマーク・カンパニー」さんのファクトシートをご参照ください。「防臭効果」や「肌へのやさしさ」の根拠となる具体的な実験結果などが載っています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
https://www.woolmark.jp/industry/research/factsheets/ (外部サイトに飛びます)